こんにちは、エバコナのカースです。早いものでもう年末、12月も後半になってしまい、何だか今年も本当にあっという間に過ぎてしまった気がします。さて、先月私と母の教会である風の教会から伝道者の方たちが3名いらっしゃいました。そして、エバコナの若者集会に参加している生徒たちやその他にも興味のある生徒たちが集会に今回参加してくれました。
その若者集会でお話をしてくれた福田恵美さんは関西出身の方で、実は癌という大病を抱えた状態で今回伝道のためにニュージーランドまで来てくださいました。彼女は7年前に胸腺癌が見つかり、既にその時点で肺にも転移していてステージ4と診断され、余命6ヶ月の宣告を受けました。抗がん剤による治療を3年間受けられ、様々な副作用で肉体的にとても苦しい時を過ごしたそうです。そんな中、福田さんは教会である聖書の言葉を聞きます。それは「感謝して受けるのなら、何ひとつ捨てるべきものはない」という言葉だったそうです。初めてそれを聞いたとき「自分の癌を感謝して受け取るだなんて、そんなことはありえない、どうしてそんなことができるの?」と思ったそうです。
するとある日、教会の礼拝の中で「神様が最初にすべてのものを感謝して受け取ってくださったのです」という言葉を聞いたそうです。はじめ、不思議な言葉だなと思ったそうですが、そのうちに福田さんの中である思いが浮かんできたそうです。「神様ご自身が私の癌を感謝して受け入れてくださったのだ!」。そして同時にあるイメージも浮かんできました。それは神様が自分の癌にやさしく話かけて「これからお前を恵美のところに遣わすが、行ってくれるか?私の愛を現すために。そして恵美を余り苦しめてはいけないよ。わかったね」これは全て福田さんイメージなのだそうですが、不思議なお話ですよね!
また、癌が見つかってから4年目に、教会のピーター牧師の勧めで玄米食(シンプルな食生活)にも切り替え癌の痛みもなくなり、体力も回復してきたのだそうです。
福田さんは現在癌を宣告されて7年経過したそうです。まだ癌はあり、定期的に病院で検査をしていますが、CTスキャンによると他にも転移しており、医学的にはとても深刻な状況だそうです。しかしながら、福田さんはこの過去7年の間に様々な国へ飛び、積極的に伝道の活動を行っています。そして彼女とお話をするととてもそんな深刻な状況の病人のようには思えない、元気で明るく、朗らかな女性でした。彼女によると心の中には神様によってもたらされた完全な平安があり、それはどんな時でも全くゆるぎないものなのだそうです。「神様はいつも自分に最善のことをしてくださっている」という確信が常に彼女の中にあり、それはどんな不安も取り去ってしまうのだということでした。
彼女は癌という恐ろしいと思われている病と和解を果たし、今は毎日を喜んで暮らしているそうです。彼女は自分の人生をかけて「神様の和解の力」を人に伝えるために伝道活動を行っています。そして、今回彼女のお話が少しでもエバコナにいる若者達の心に届いてくれたらと私達も思いました。
最後に彼女の言葉です。「感謝は和解、和解はいやし。神は愛なり。安心していきなさい」
Leave a Reply